着物のマメ知識(その2)
スポンサードリンク
着物はなぜ右前なのか
着物はなぜ右前にするのか、また、いつから着物を右前にするようになったのかについては、いくつかの説があり、イマイチ決め手に欠けているのが現状です。 719年に、全ての人が着物を右前に着るという命令が発せられたという記載が「続日本紀」にあるそうでが、他の説では、昔、武士の刀は携帯する場合には腰に固定していたわけですが、多くの日本人の利き手が右手だったことから着物を右前にするようになったとうものがあります。もし着物を左前に着ていたら、武士が右利きなので刀をさやから抜こうとするとき、刀が着物の右の衽と胸の間に入ってしまい、刀が着物に引っかかってしまうことがあるので着物は右前に着るようになったのだという説です。 確かに着物を左前にして着ている場合に抜こうとした刀が着物に引っかかり、すばやく刀を抜いた敵に殺されるというケースは十分考えられます。 またこの理由から、着物の左前から死が連想されるようになったのではないかという説もあり、このことは死者を葬るときに着せる和服は左前にするという風習と無関係ではないという説もあります。着物は体型を隠す
着物を着た場合には、体の輪郭線は肩と腰だけにしか表れません。これは女性用の着物であろうと、男性用の着物であろうと同じで、全ての着物は人間の体の輪郭を覆い隠します。 着物を着るときに、体のなかでへこんでいる部分にタオルなどの布をあてる事も多く、これによってより体の輪郭がわかりにくくなります。 また、女性が着物を着るときに用いられる和装ブラジャーは、胸のふくらみを抑えて、平らに近づける働きがあり、これも着物を着た時の体の輪郭線を隠す結果をもたらします。 ドレスのように胸元を深く切り込んだり、ウエストのくびれを強調するなどして、体の輪郭線を強調するような作りになっている最近の洋服と着物とは大きく異なります。
【着物のマメ知識(その1)へ】
【着物のマメ知識(その3)へ】
【着物のマメ知識(その4)へ】